消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文

消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文

平成30年度 消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文

 はじめに(作品集前書きより)

 わが国の自治体消防は、地域に密着した防災機関として、社会構造の変化等に的確に対応しながら、消防防災体制の充実・強化を図ることにより、地域住民の安全・安心の確保に大きな役割を果たすとともに、諸外国で発生した大規模災害への国際消防救助隊派遣等により国際貢献にも寄与するなど大きな発展を遂げてきました。
 そのようななか、昨年度においては、集中豪雨、地震などの自然災害により人的被害や住家被害が各地で発生し、特に7月の「平成30年7月豪雨」では西日本を中心に記録的な水災に見舞われ、6月の大阪府北部を震源とする地震、9月の「平成30年北海道胆振東部地震」などの地震では、周辺地域に甚大な被害が生じました。
また、防災・減災に対する国民の関心が高まるなか、我々消防機関は、地震・風水害・火山噴火などの自然災害、危険物火災などの特殊な災害や事故への対応に加えて、本年度開催するG20大阪サミット・関連会合等及びラグビーワールドカップ2019、さらには来年度に開催を控えた東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会といった国家的な大規模行事におけるテロ災害等、あらゆる事態への対応とその備えが強く求められるようになっています。
 このような状況を踏まえ、本協会では、平成30年度事業の一環として消防機器の改良・開発及び消防業務全般に関する調査研究の成果を募集したところ、全国から123作品の応募があり、厳正な審査のうえ、優秀と認め表彰したものを、今般作品集として発行することとしました。
本作品集に掲載した作品が、消防機器の改良・開発や消防任務遂行上の参考となり、消防行政の一層の推進に寄与する一助となれば幸いです。

 令和元年5月

一般財団法人 全国消防協会 

機器の部

熊本市消防局 各種器材に取り付け可能な搬送器具の開発について

順位 作品名 消防本部名 氏名
各種器材に取り付け可能な搬送器具の開発について 熊本市消防局 岡﨑 世紘
訓練人形の関節部(肘・膝)の改良について さいたま市消防局 横田 和也
吸管に優しいスタンドパイプ用媒介金具の開発について 金沢市消防局 坪内 拓斗
池上 慎弥
廃棄ホースを使用した放水補助器具の考案について 高島市消防本部 岡見 健司
島本 地大
多言語対応AEDシートの考案について 湖北地域消防本部 田中 慶政
髙木 誠
100ミリホース用遠距離延長資機材の開発について 横浜市消防局 三上 寿春
二階堂 喜治
間正 達雄
輸液ボトル用ホルダーの開発について 久留米広域消防本部 高山 由展
ストレッチャー用プライバシー保護カバーの考案について 相模原市消防局 大田 貴広
永作 慎一
宮本 真悟
短梯子に変形する「とび口」の開発について 大和市消防本部 直原 省三
10 杭打ち固定器具の開発について 八女消防本部 高木 俊一
11 浴槽からの要救助者救出資器材の開発 名古屋市消防局 羽場 夏樹
12 延焼防止用器具『オーロラ管槍』の提案について 横浜市消防局 飯島 俊朗
羽山 力
13 透明吸管による可視化の効果及び教育ツールとしての展開 京都市消防局 西野 博史
寺島 徹
三科 憂
14 毛布を活用した訓練用人形の開発について 堺市消防局 船間 高広
中野 倫英
15 リングカッター使用時の器具の開発について 横浜市消防局 榎本 宜薫
渡辺 諒
16 廃棄ホースを活用した杭打ちストライカーの作成について 北九州市消防局 村山 洋一

論文の部

    久留米広域消防本部 「自動火災報知設備のIoT導入について」

順位 作品名 消防本部名 氏名
自動火災報知設備のIoT導入について 久留米広域消防本部 古賀 友章
救命に向けたAEDの有効活用~AED設置事業所等と連携した命を救う取り組み~ 見附市消防本部 大屋 昌宏
羽賀 博文
志田 和規
災害時役割分担シートの開発について 八女消防本部 樋口 鉄平
救急自動車の交通事故防止に向けた車両改良と事故の分析調査について 川口市消防局 金澤 知子
南 誠
西川 司

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