消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文

消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文

令和元年度 消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文

 はじめに(作品集前書きより)

 わが国の自治体消防は、地域に密着した防災機関として、社会構造の変化等に的確に対応しながら、消防防災体制の充実・強化を図ることにより、地域住民の安全・安心の確保に大きな役割を果たすなど大きな発展を遂げてきました。
 この間、消防広域応援体制の充実・強化を図り、大規模災害発生時には緊急消防援助隊が出動し、全国各地で活動を行うとともに、諸外国で発生した大規模災害へは国際消防救助隊派遣等により国際貢献にも寄与してきたところです。
 災害に目を向けると、昨年度においては、集中豪雨、台風などの自然災害により人的被害や住家被害が各地で発生しました。
 また、7月の京都市伏見区の爆発火災では、死者36名、負傷者35名が発生し、さらに10月には沖縄県那覇市の首里城で正殿を含む7棟が焼損する火災が発生しました。
 防災・減災に対する国民の関心が高まるなか、我々消防機関は、地震・風水害・火山噴火などの自然災害、危険物火災などの特殊な災害や事故への対応に加えて、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会といった国家的な大規模行事におけるテロ災害等、あらゆる事態への対応とその備えが強く求められるようになっています。
 このような状況を踏まえ、本協会では、令和元年年度事業の一環として消防機器の改良・開発作品及び消防に関する論文作品を募集したところ、全国から130作品の応募があり、厳正な審査のうえ、優秀と認め表彰したものを、今般作品集として発行することとしました。
 本作品集に掲載した作品が、消防機器の改良・開発や、消防任務遂行上の参考となり、消防行政の一層の推進に寄与する一助となれば幸いです。

 令和2年6月

一般財団法人全国消防協会 

機器の部

順位 作品名 消防本部名 氏名
火災調査シュミレーションアプリの開発及び全国的運用に見る効果について 上越地域消防局 入村 宗
清水 聡
サイロ内海砂に埋没した要救助者に対する空気ボンベの圧力を利用した救出サポートシステムの開発 大阪市消防局 井村 誠
原田 裕
的場 一輝
トリアージのスキルアップを可能にするサポート・シート 静岡市消防局 石村 大介
煙体験ゴーグルの考案について 湖北地域消防本部 野洲 裕樹
北村 福将
原因追及困難事案から火災調査サポートアプリの開発について 大阪市消防局 二川原博信
水口 靖仁
レーザーライトを活用したアウトリガー張り出し位置の表示の考案 名古屋市消防局 光本 慎一
齋藤 育宏
救急はさみ用アタッチメントの考案について 湖北地域消防本部 志賀 英夫
冨士野惠浄
応急手当普及員e-learningの開発について さいたま市消防局 野村 陽介
非常招集時における簡易型参集状況把握システムの構築 中濃消防組合消防本部 曳田 映二
10 モールシステムを活用した消防活動用マルチシートの開発 東近江行政組合消防本部 藤田 隆行
東森 祐介
11 大規模火災時のミキサー車補水支援器具の考案について 金沢市消防局 大町 慶雄
山 綾介
12 一斗缶を活用した火災性状把握実験器具の開発(一斗缶ファイヤーコントロールボックス) 那覇市消防局 中井健太朗
13 雨から傷病者を保護するバックドアモールの開発について 横浜市消防局 黒木 淳一
14 水面における要救助者救出資器材の考案 名古屋市消防局 新井 泰
雨森 孝志
大野愛一朗
15 立坑酸欠事故時の空気供給システムの考案について 大阪市消防局 井村 誠
的場 一輝
16 バックアップロープ専用アタッチメントの考案について 甲賀広域行政組合消防本部 吉川 真司
脇畑 武人

論文の部

順位 作品名 消防本部名 氏名
消防団・地域住民による防ぎえる災害関連死を減らすための「災害対応能力」を高める取り組みについて 奈良市消防局 南 尊文
西尾 利幸
清水 宏紀
新災害対応ピクトグラムを備えた災害に強い自衛消防隊の育成 ~避難誘導ツールに向けてのスタンダード化~ 岡山市消防局 西山 猛
高齢者単身世帯が救急活動に与える影響とICTを活用した取り組み 総社市消防本部 細川 遼司
根本 陽一
石井 博喜
VRによる消防教育訓練シュミレーションシステムについての考察 横浜市消防局 岸 信行

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