
消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文
平成23年度 消防に関する論文・機器の研究作品集
はじめに(作品集前書きより)
我が国の消防は、昭和23年に消防組織法が施行され、自治体消防として発足し、地域に密着した防災機関として、時代の変化に迅速かつ的確に対応しながら、地域住民の生命、身体及び財産を守り、安心と安全の確保に大きな役割を果たすとともに、その信頼と期待に応えながら飛躍的な発展を遂げてきました。
しかしながら、昨年3月11日に発生した東日本大震災では、国内観測史上最大となる巨大地震に加え、広範囲にわたる大津波、原子力発電所の事故や石油コンビナート火災等により、かつてない人的、物的被害をもたらしました。
また、今後発生が危惧される大規模地震や風水害等の自然災害をはじめ、危険物火災などの特殊な災害や大規模な事故が懸念されるなど、災害の態様も複雑多様化しており、地域住民の消防行政に対する期待と関心はますます高まりをみせています。
一方、消防を取り巻く環境は、消防の広域化や消防救急無線のデジタル化、救急搬送体制の強化など大きな課題を抱えており、これまで以上に社会情勢を的確に把握し、将来を見据えた消防行政の推進が強く求められています。
本協会は、このような状況を踏まえ、国民生活の安心安全の向上、社会公共の福祉を増進することを目的として、全国の消防職員の知識・技術、活動能力の向上、防火防災思想の普及広報等の事業を積極的に推進しているところです。
その事業の一環として消防機器の改良、開発及び消防業務全般に関する調査研究の成果を広く募集したところ、全国から「137作品」という多数の応募があり、この応募作品の中から、優秀と認められたものを作品集として発行するに至った次第です。
本作品集が消防機器の改良開発等、消防任務遂行上の参考となり、ひいては社会公共福祉の増進に寄与する一助となれば幸いです。
平成24年5月
一般財団法人 全国消防協会
論文の部
機器の部
- 硫化水素除去装置を改良した塩素ガス除去用カートリッジの開発について
(702KB)
- 多目的安全シートの考案"Safety Rescueを追及して"
(1.52MB)
- 「エアー注入式フローティング搬送器具」の開発について
(871KB)
- AEDの表示ランプの改良について~全ての人にとって、より使いやすいAEDへ向けて~
(1.01MB)
- 「消防活動補助器具」の考案について
(695KB)
- バスケットストレッチャー血液汚染防止シートの考案について
(893KB)
- 狭所ホース(設定・搬送)バックの考案
(1.08MB)
- 低反動型ガンタイプノズルの考案について
(1.18MB)
- 天ぷら油火災を一動作で消火する器具「消火シールド」の開発について
(555KB)
- ガンタイプノズルの安全性・利便性を向上させる改良について~放水形状・放水量の調整部分にグリップ等を付加~
(917KB)
- 地中ばり水槽活用時の充水限度表示機器「回転フロート」の開発について
(738KB)
- 水中スクーターの使用方法の改良について
(903KB)
- 資器材収納付のスニッフィングポジション枕の開発
(616KB)
- 多種多様な災害に対応するノズルの考案について
(992KB)
- 一つの資器材で要救助者のプライバシー保護と水損防止を兼ね備えた新シートの考案について
(816KB)
- トリアージタッグ回収箱の開発について
(809KB)
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