全国消防救助技術大会
水上の部訓練種目 (7種目)
全国消防救助技術大会で行う訓練は、陸上の部と水上の部に分かれており、それぞれの部に隊員ひとりひとりが基本的な技能を練磨する「基礎訓練」と、隊員個人の技能とともに隊員間の連携を練磨する「連携訓練」があります。
水上の部の訓練の内容は次のとおりです。
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基本泳法(基礎)
標準所要時間 40秒● 「じゅんか飛び込み」で入水した後、常に顔
が水面に出た状態で、基本的な泳法である
「ぬき手」と「平泳ぎ」でそれぞれ25メート
ルずつ泳ぐ
● 水難救助の基本的な泳法を習得する訓練
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複合検索(基礎)
標準所要時間 40秒● マスク、スノーケル、フィンを着装し、スノ
ーケリングで障害物(救命浮環)を突破しな
がら水中に沈められたリングを検索して、引
き揚げる
● 水中の行方不明者の検索を想定した訓練
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溺者搬送(連携)
標準所要時間 42秒● 2人1組(要救助者を含む)で、救助者が
「じゅんか飛び込み」で入水後、要救助者を
注視しながら近づき、チンプールで確保した
後、ヘアーキャリーにより救助する訓練
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人命救助(連携)
標準所要時間 1分13秒● 3人1組(要救助者を含む)で「二重もやい
結び」のロープをたすき掛けにした救助者が.
1人目の要救助者をクロスチェストキャリー
で確保、補助者が救助
ロープをたぐり寄せて救助する
● 2人目の水没しつつある要救助者を水面に引
き揚げ救助する
● 2名の要救助者を救助する訓練
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水中結索(連携)
標準所要時間 1分46秒● 3人1組で水中の結索環に、第一泳者
「もやい結び」、第二泳者「巻き結び」、
第三泳者「ふた回りふた結び」の三種類の
ロープ結索を行う
● 水中におけるロープ結索技術を習得するため
の訓練
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溺者救助(連携)
標準所要時間 43秒● 3人1組(要救助者を含む)で救助者と補助
者の2人が協力し浮環にロープを結着後、
補助者が投下した浮環を救助者が25メートル
先の要救助者まで搬送する
● 浮環に要救助者をつかまらせ、補助者が
ロープをたぐり寄せて救助する訓練
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水中検索救助(連携)
標準所要時間 1分42秒● 第一泳者が水面を、第二泳者が水中をそれぞ
れ検索し、水没している要救助者を発見して
水面へ引き上げる
● 第三泳者と第四泳者が協力して対岸へ救助する
● 4人が協力して要救助者を搬送し救助する訓練
技術訓練
定められた救助方法や資器材に縛られることなく、創意工夫のもとで、より安全で確実・迅速な訓練を発表するものです。