消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文

消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文

令和6年度消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文に係る会長賞入選作品の決定

 はじめに(作品集前書きより)
 わが国の自治体消防は、地域に密着した防災機関として、社会構造の変化等に的確に対応しながら、消防防災体制の充実・強化を図ることにより、地域住民の安全・安心の確保に大きな役割を果たしつつ、全国各地や諸外国の大規模災害にも即応するなど、大きな発展を遂げてきました。
 近年、気候変動の影響により激甚化・頻発化する風水害や、大規模地震の発生が危惧される中、昨年は元日から最大震度7を観測する「令和6年能登半島地震」が発生し、建物の倒壊や津波、火災により甚大な被害を及ぼし、多くの尊い人命が失われました。
 また、8月には宮崎県日向灘を震源とする最大震度6強の地震が発生したことにより、南海トラフ地震臨時情報が初めて発表されるなど、改めて我が国が地震大国であることを思い知らされました。
 防災・減災に対する国民の関心が高まる中、我々消防機関は、地震・風水害・火山噴火等の自然災害、危険物火災などの特殊な災害や事故への対応に加えて、昨今の世界情勢が不安定な状況を踏まえた、緊急対処事態への対応と備えとともに消防防災体制の更なる充実強化が一層強く求められています。
 このような状況を踏まえ、本協会では、令和6年度事業の一環として消防機器の改良・開発作品及び消防に関する論文作品を募集したところ、全国から114作品の応募があり、厳正な審査のうえ、20作品を優秀と認め表彰しました。
 このたびこれらの優秀作品を作品集にとりまとめましたので、消防機器の改良・開発や、消防任務遂行の参考となり、消防行政の推進の一助となれば幸いです。

 令和7年5月

一般財団法人全国消防協会 

【最優秀賞】

自動心臓マッサージ器使用可否測定器の開発について

機器の部

順位 作品名 消防本部名 氏名
自動心臓マッサージ器使用可否測定器の開発について 金沢市消防局 守田 祐斗
胸骨圧迫時における血液循環イメージ用訓練資機 材の開発について 尼崎市消防局 眞造 務
黒川 貴紀
榊原 紗理奈
ワンタッチ式吸引カテーテルカバーの考案について 湖北地域消防本部 浦島 智彦
薮田 唯人
自動心肺蘇生器に付属させる輸液スタンドの開発について 相模原市消防局 大田 貴広
宮﨑 慎吾
萩原 亮
救急車ストレッチャーの固定バンドの改良について 八女消防本部 野中 誠
救急現場での問診用ピクトグラムの開発について 嶺北消防組合消防本部 嶋田 誉之
記入箇所と手順を可視化する「トリアージタ グテンプレート 」 の考案 倉敷市消防局 石井 健
シャットオフボールバルブの改良(ロック機器 の取り付け)について 金沢市消防局 寺本 淳也
田中 昌彦
廃棄ホースを活用したマルチ機能資器材の開発について 松山市消防局 渡部 大輔
滋岡 健
小松 友也
10 潜水活動時において、隊員を確実に安全 確保するための器具の開発について 岡山市消防局 渡邉 敏規
福原 真治
石川 晶悟
11 スタンドパイプ式初期消火セットの台車 及びホース展張方法の改良について 小松市消防本部 羽岡 雅史
吉田 誠志郎
12 空気ボンベを活用したダイヤフラムポンプの運用 名古屋市消防局 上田 和孝
松本 航平
多田 涼耶
13 軟質性スクープ担架の開発について 鳥取県東部広域行政管理組合消防局 田中 秀和
長谷川 博紀
森木 咲耶花
14 デジタル人材育成を見据えた予防広報補助アプリの 開発について 岡山市消防局 繪面 暢利
日髙 尊行
狩野 諒
15 吸管に取付けて消防ポンプの故障を減 らすちりよけかごネットの開発について 浜松市消防局 清水 聡史
16 トリアージタグを収納するウォールポケットの開発につ いて 長崎市消防局 並川 晃士

論文の部

【最優秀賞】

位置情報共有アプリを使用した山林火災防御について

順位 作品名 消防本部名 氏名
位置情報共有アプリを使用した山林火災防御について 福岡市消防局 横川 旭陽
梅津 翔平
矢野 淳志
SNS広報による効果及び市民感情の変化について 倉敷市消防局 浅田 昌宏
ドクターヘリ運用開始に伴う救急活動の変化と課題 小豆地区消防本部 堂山 大智
動画活用型口頭指導アプリの有効性について 都城市消防局 岩下 拓斗

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