
消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文
令和5年度 消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文
はじめに(作品集前書きより)
わが国の自治体消防は、地域に密着した防災機関として、社会構造の変化等に的確に対応しながら、消防防災体制の充実・強化を図ることにより、地域住民の安全・安心の確保に大きな役割を果たしつつ、全国各地や諸外国の大規模災害にも即応するなど、大きな発展を遂げてきました。
近年、大地震や気候変動等による自然災害が激甚化・頻発化・広域化する中、令和6年元日から最大震度7を観測する「令和6年能登半島地震」が発生し、建物の倒壊や津波、火災により甚大な被害を及ぼし、多くの尊い人命が失われました。
防災・減災に対する国民の関心が高まる中、我々消防機関は、地震・風水害・火山噴火等の自然災害、危険物火災などの特殊な災害や事故への対応に加えて、昨今の世界情勢が不安定な状況において、緊急対処事態への対応と備えが一層強く求められています。
また、救急業務については、高齢化の進展や記録的猛暑の影響などにより、出動件数が過去最多を更新するなど、救急需要が非常に高い水準で推移しています。
このような状況の中、本協会では、令和5年度事業の一環として消防機器の改良・開発作品及び消防に関する論文作品を募集したところ、全国から94作品の応募があり、厳正な審査のうえ、20作品を優秀と認め表彰しました。
このたびこれらの優秀作品を作品集にとりまとめましたので、消防任務遂行の参考となり、消防行政の推進の一助となれば幸いです。
令和6年5月
一般財団法人全国消防協会
機器の部
【最優秀賞】
廃棄ホースの内側を活用した浮環用バンドの開発について
順位
作品名
消防本部名
氏名
1
廃棄ホースの内側を活用した浮環用バンドの開発について
久留米広域消防本部
七田 賢
松森 祐斗
2
消防ホースを活用したボートカバーの開発
東近江行政組合消防本部
保海 翔平
3
健康被害を考慮した防火フードの改良
東近江行政組合消防本部
藤田 隆行
4
多機能型ドアストッパーの開発について
長崎市消防局
長尾 泰寿
5
ホースのずれ及び落下防止器具「ホースストッパー」の開発について
田辺市消防本部
田中 利樹
森 悠太朗
竹中 隆也
6
廃棄40mmホースを使用した水難救助資器材WR(ウォーターレスキュー)ネットの開発について
柏市消防局
長谷川 博紀
7
消火栓スピンドルドライバーの改良について
長崎市消防局
浦川 耕治
8
示温材を活用した輻射熱の可視化について
さいたま市消防局
吉田 和生
9
ジェットシューターノズルの改良について
平戸市消防本部
髙野 正剛
10
展開型指揮シート及びトリアージタグファイルの考案
倉敷市消防局
石井 健
11
狭小用水路で使用する可変式集水器具の考案について
高岡市消防本部
水戸 和史
平井 佳輝
12
消防用吸管の改良について
永平寺町消防本部
末永 一也
矢部 太輝
13
手動膨張式ライフジャケットを利用した浮上器具の考案について
高島市消防本部
森脇 健也
14
移動タンク貯蔵所研修動画の制作について
さいたま市消防局
和沙 遼平
15
消防機関が取り組むSDGs 消防艇資機材の開発について
松山市消防局
片山 仁志
16
ビークルアンカー(車両支点)に使用するスリング用当て布の考案について
京都市消防局
川妻 郁智
論文の部
【最優秀賞】
シリコンテープを用いた退避区画形成に関する有効性の検証について
令和6年5月
一般財団法人全国消防協会
【最優秀賞】
廃棄ホースの内側を活用した浮環用バンドの開発について
順位 | 作品名 | 消防本部名 | 氏名 |
1 | 廃棄ホースの内側を活用した浮環用バンドの開発について | 久留米広域消防本部 | 七田 賢 松森 祐斗 |
2 | 消防ホースを活用したボートカバーの開発 | 東近江行政組合消防本部 | 保海 翔平 |
3 | 健康被害を考慮した防火フードの改良 | 東近江行政組合消防本部 | 藤田 隆行 | 4 | 多機能型ドアストッパーの開発について | 長崎市消防局 | 長尾 泰寿 |
5 | ホースのずれ及び落下防止器具「ホースストッパー」の開発について | 田辺市消防本部 | 田中 利樹 森 悠太朗 竹中 隆也 |
6 | 廃棄40mmホースを使用した水難救助資器材WR(ウォーターレスキュー)ネットの開発について | 柏市消防局 | 長谷川 博紀 |
7 | 消火栓スピンドルドライバーの改良について | 長崎市消防局 | 浦川 耕治 |
8 | 示温材を活用した輻射熱の可視化について | さいたま市消防局 | 吉田 和生 |
9 | ジェットシューターノズルの改良について | 平戸市消防本部 | 髙野 正剛 |
10 | 展開型指揮シート及びトリアージタグファイルの考案 | 倉敷市消防局 | 石井 健 |
11 | 狭小用水路で使用する可変式集水器具の考案について | 高岡市消防本部 | 水戸 和史 平井 佳輝 |
12 | 消防用吸管の改良について | 永平寺町消防本部 | 末永 一也 矢部 太輝 |
13 | 手動膨張式ライフジャケットを利用した浮上器具の考案について | 高島市消防本部 | 森脇 健也 |
14 | 移動タンク貯蔵所研修動画の制作について | さいたま市消防局 | 和沙 遼平 |
15 | 消防機関が取り組むSDGs 消防艇資機材の開発について | 松山市消防局 | 片山 仁志 |
16 | ビークルアンカー(車両支点)に使用するスリング用当て布の考案について | 京都市消防局 | 川妻 郁智 |
順位 | 作品名 | 消防本部名 | 氏名 |
1 | シリコンテープを用いた退避区画形成に関する有効性の検証について | 大阪市消防局 | 西村 辰紀 |
2 | クエン酸を用いたアルカリ性物質漏洩時の消防活動について | 名古屋市消防局 | 江坂 誠一 |
3 | VRを活用した出前型広報による効果の検証について | 岡山市消防局 | 繪面 暢利 日髙 尊行 渡邉 太之 |
4 | 消火栓圧力を使用した持続的な水循環式冷却ベストの効果(暑熱負担軽減策)について | 浜松市消防局 | 鈴木 彰洋 |
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