機関誌「ほのお」8月号
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当消防本部が管轄する島原半島は、長崎県の南東に突き出した周囲138・3㎞の半島であり、島原市、南島原市、雲仙市の行政区域で構成されています。本地域は平成21年に「火山と人との共生」が世界ジオパークとして認定され、平成30年には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産にも登録されるなど、自然と歴史が共存する地域です。歴史的には「島原の乱」に象徴されるように、幾度となく大きな出来事を経験してきた地域であり、平成2年には、その中央部に位置する雲仙・普賢岳が198年ぶりに噴火活動を再開しました。この噴火に伴って発生した一連の災害は、火山活動が長期間継続した極めて特石流が繰り返し発生し、被害は拡大した。噴火発生から約半年後の5月跡火口から押し出された溶岩が溶岩ドームとして出現し、徐々殊な事例であり、その規模と継続性から国内外に大きな衝撃を与えることとなりました。当消防本部は、昭和45年に島原市を中心とする当時の1市7町により一部事務組合として発足しました。翌46年には1市11町による体制へと拡大し、広域的な消防体制が整備されました。さらに平成南島原市、雲仙市の3市(うち雲仙市は一部)を管轄する消防本部として運用しています(図1)。現在は条例定数145人、1本部・2消防署・3分署体制で管内の消防業務を担っていますが、雲仙・普賢岳災害当時は条例定数141人で、1本部・1消防署・5出張所体制により消防・救急業務を実施していました。なお、消防団事務については、一部事務組合を構成する各市町がそれぞれ所掌しています。本災害は、平成2年11月に島原半島中央部の雲仙・普賢岳が198年ぶりに噴火したことに始まり、九つ十九島火口および地獄跡火口で火山活動が活発化した(図2)。翌年5月に入ると噴煙活動は一層激しさを増し、火口周辺には大量の火山灰が堆積した。同月15日には、時間雨量13㎜程度の降雨でも堆積火山灰が一気に流出し、土石流が発生する状況となった。この影響で水無川流域では、十数トン規模の巨岩や大量の土砂が流入し、河床を埋め尽くした。その後も小規模な降雨で土もくじま4ほのお2026 8号 1消防本部の概要2災害の概要はじめに(長崎)図1 管内概略図噴火前の雲仙・普賢岳図2 被災地等概要図18年の市町合併を経て、現在は島原市、20日には、地獄島原地域広域市町村圏組合消防本部雲仙・普賢岳災害から35年―活動と教訓の継承―

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