住宅密集地における大規模木造住宅火災での活動について 災鳥栖・三養基地区消防事務組合消防本部(佐賀)はじめに当消防本部は、佐賀県の東部に位置し、鳥栖市・基山町・みやき町・上峰町で構成され、その周囲の半分以上が福岡県に隣接しています。管内には、国道3号線と国道34号線が分岐し、高速道路は九州自動車道と長崎自動車道、大分自動車道が鳥栖ジャンクションで交差しています。鉄道も九州新幹線、JR鹿児島本線とJR長崎本線が走っており、九州の陸上交通の要衝となっています。当消防本部の管轄面積は158・59㎢、人口は約12万7000人で、1本部・2消防署・1分署の体制で、消防吏員定数146人により地域の安全・安心のため日々消防業務を行っています。今回は、住宅密集地で発生した火災で、複数の建物が類焼し、地元消防団と共に活動した建物火災事例を紹介します。火災概要1 ●火災種別=建物火災●出火日時=令和7年4月10日(木)●覚 知=同日23時37分●通報内容=「木造2階建ての住宅の1●鎮 圧=同年4月11日(金)●鎮 火=同日3時25分●気象状況=天候:曇、気温:16℃、●焼損状況=全焼:事務所兼住宅(木造階台所から火が出ている。高齢女性が一人暮らしだが外に避難している。」(出火建物の隣人)0時51分風向:南南西、風速:2㎧、湿度:98%、警報・注意報:発令なし2階建て、焼損床面積369・94㎡)、倉庫(木造平屋建て、焼損床面積半焼:専用住宅(木造2階建て、焼損表面積109・部分焼:専用住宅1棟、作業場2棟、倉庫1棟、カーポート1棟ぼや:専用住宅1棟、その他焼損:防犯灯、消火栓標火Mission Report 119ほのお ●り災世帯等=り災世帯4世帯、り災人●人的被害=火元住人(女性・86歳)両●出動車両・人員=消防署:ポンプ車2「タンク車」という。)1台、火災現場周囲の状況2 火災現場は、管轄消防署から直線距離で約3・7㎞に位置した住宅街の一角であった。昭和中期に商店街として賑わっていた地域で、再開発により大きな道路が整備されたが、現場付近は幅員約3ⅿの道路しかなく、車両同士のすれ違いも困難な場所である。また、ほとんどが木造建築物であり、いわゆる「うなぎの寝床」と呼ばれるような、間口が狭く奥に長い敷地の形状が多い住宅密集地である。出火建物の半径140ⅿ以内に防火水槽2基、消火栓が4基あり水利条件は恵識、電力会社所有電線類員10人上・下肢Ⅱ度熱傷により3次医療機関へ救急搬送(中等症)台、水槽付ポンプ車(以下救助工作車1台、救急車1台、指揮車1台、消防職員消防団:ポンプ車2台、積載車5台、消防団員53人2023時25分頃2026 8号18人72㎡)47・4㎡)Mission Report 119消 防 最 前 線消 防 最 前 線
元のページ ../index.html#20