ジェクトの概要を説明することとなりました。校長会での発表は、心臓の鼓動が周囲に聞こえるのではないかと思うほど事や教育課程が定められており、新たな企画を無理に組み込むことは現実的ではありませんでした。そのため、決められ緊張しましたが、会議終了後には複数の校長から「ぜひ講師派遣を検討したい」との声をいただき、わずかながらも確かな手応えを感じることができました。次の段階として、具体的な活動につなげるため自ら足を運んで働きかけを行いました。管内全ての小学校・中学校・高校に連絡を取り、各校を個別訪問して、プロジェクトの趣旨と内容を丁寧に説明しました。この際、特に気を付けたのは、学校側への一方的な押し付けにならないよう配慮することでした。訪問時期が年度当初であったため、各校ではすでに年間行た年間スケジュールの中でも、行事の隙間時間や命に関連した授業の時間など、学校側の需要にマッチするタイミングで少しでも時間をいただけないか交渉しました。具体的には、避難訓練後の時間や長期休業前における生活指導の機会、道徳や総合的な学習の時間など、命や安全に関するテーマと親和性の高い時間帯に学校側のニーズに沿った形で活用いただけないか提案し、学校の考えと私たちの想いを丁寧にすり合わせることで、双方にとって有意義な機会となるよう工夫しました。実際に講演依頼が入り始めたのは、令和5年6月ごろからで、特に多かったのは「避難訓練後の時間を活用して何かできないか」といったものでした。そこで、事前に準備していた体験型プログラムの中から、消火器体験」「煙体験」「119番通報体験」の3つを学年別に分けて実施することを提案したところ、学校側から前向きな回答をいただくことができました。それぞれのプログラムについては、単なる体験にとどまらないよう工夫を加えました。例えば、「消火器体験」では、中学生以上を対象に操作方法の習得だけでなく、消火のメカニズムについても解説し、本物の粉末消火器でオイルパンの炎を消すという実践的な体験も取り入れました。また、「煙体験」では、煙が充満した空間へ進入する従来型の体験ではなく、「煙がどのように動くのか」「何が危険なのか」などの本質的な理解を促すことを重視し、スモークマシンを使って火災発生後の煙の動きを観察する内容としました。さらに、「119番通報体験」では、通報時に求められる情報や伝達のポイントを事前に説明したうえで、Web会議システムを活用して指令センターと中継をつなぎ、実際の通報に近い形で体験できるよう工夫しました。講演を受講した生徒からは、「消火器の使い方が簡単だと初めて知った」「119番通報で何を聞かれるのか不安だったけど、消防士さんの対応が優しくて安心できた」など、これまで分からないために行動できなかったことや知らないことで感じていた不安が解消されたという気付きの声が多く寄せられました。このように体験型の要素を取り入れたことで、生徒たちの理解度や関心の高まりにもつながったと感じています。全ての体験型プログラムを受講した学校の中には、その集大成としてアクティブラーニング型の避難訓練を実施した事例もあります。これは、学校を外16防災運動会の様子(救命リレー)ほのお2026 8号
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