9ほのお5号 2026救出活動は、応援消防機関救助隊を含進入後、下水道管渠内で油圧救助器具本事案は、道路上での限局的な事案でしたが、当消防局の部隊が到着時には、すでにキャビンが陥没穴内部で土砂などに埋まっており、陥没穴内部では崩落が断続的に発生するとともに、時間を追って陥没穴が拡大していくという前例のない特異な事案でした。どのような機序で陥没穴が発生したのかについて明らかとならない中、要救助者の生存救助を目的として救助活動を行わなければならず、困難を極めました。道路陥没に伴い、救助が必要となった事案は全国的に見ても数少なく、陥没の発生原因や状況も一様なものではありません。しかし、本事案のようにライフラインである下水道管に起因する陥没が全国的に発生していることから、いずれの場所でも発生し得ることを改めて認識し、救助方法や安全管理について、さまざまな状況を想定した訓練を行い、知識・技術の習得に努めていく必要があります。また、発災当日、現場指揮本部を設置した場所で異変を感じたため、市職員による空洞調査を行い、その結果に基づき、現場指揮本部を移動させた後、この付近が陥没しました。このことを踏まえ、陥没における空洞調査は、対象深度に限り(元島 孝幸)用した次亜塩素酸ナトリウムによる2次除染、さらにはオゾン水による3次除染を実施した後、装備を離脱するという除染体制を整えた。めて5小隊を編成し、ローテーションで活動を行った。また、不測の事態に備え、消防局救助隊で編成されたRIT部隊(即時介入チーム)を併設して小隊に随行させ、そのRIT隊員が前進指揮所との無線管理も行った。を活用し、キャビンドアの解放を行い、要救助者の全身を視認した。上半身が挟まれていたため救出活動を継続し、挟まれ解除後に要救助者をバスケット担架へ収容し、7時39分に地上へ救出、8時10分に活動終了となった。はあるものの、有効性が高いことを再認識しました。安全に留意し、積極的に、できる限り早く、かつ継続的に空洞調査を実施することで、より正確な活動範囲の評価ができることから、今後も、陥没などの事案において積極的に実施してまいります。また、本事案では、民間企業の重機を活用し活動しました。消防機関や県では災害時の重機要請に関する協定が締結されていましたが、より速やかに重機到着が可能となるようスキームの見直しや、枠組みを超えて、重機派遣が可能なさまざまな機関と連携できるように努めなければとも考えております。さらに、当消防局では、本事案のように消防機関のみでは対応することが困難な事案が、道路陥没に留まらず発生することが考えられることから、普段連携が想定されているような関係機関のみではなく、さまざまな関係機関と情報共有を図り、連携体制を事前に構築できるように調整を行っていくことを予定しています。また、特異な事案や災害状況が不明確な事案における応援については、プッシュ型の応援に一定の効果があると検討委員会での結論に至りました。今後は、プッシュ型の応援が可能となるような応援体制の構築についても検討し、他消防機関や関係機関とともに具現化していかなければならないと考えております。応援を要請するに当たり、人員や車両・資機材のみの応援要請にとらわれることなく、早期に、広い見解を得るための応援要請についても実施されていくことが重要です。ただし、応援要請のハードルを下げるだけでは、災害規模の大小に関わらず際限のない要請となるため、応援体制の構築に当たっては、応援に関する協定先と前もって十分な協議を行うことが望ましいと考えております。本事案は、発災当日から報道機関が現場上空などからの撮影を行ったほか、SNSなどで活動が報じられ、社会的にも関心が大きなものとなった点においても、非常に特異な災害となりました。今回のように活動がリアル配信される可能性を含め、消防の活動は、一般市民にとって、より「身近な」ものになってきています。今後は、より一層、社会的な影響力について配慮した活動を行わなければならないと実感しました。また、本事案において、死者1人、消防職員の負傷者2人が発生したことを教訓として、どのような災害においても、二度と消防職員の死傷者を出すことなく、要救助者の生存救助を行えるよう消防活動を実施してまいります。おわりに八潮市中央一丁目交差点道路陥没救助事案について写真⑭ 陥没穴のボックスカルバート
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