-6ほのお2026 5号これ以降も、継続的に声掛けを実施したが、陥没穴内部は騒音や水の音などにより、限られた応答しか確認できなかった。中州救助法による進入時、キャビン助手席側の直上に、宙に浮いたボックスカルバートが残置し、直下には陥没穴の底へ水が流れ込んでいく箇所があった。キャビン後部の堆積物を除去後、油圧救助器具で開口部を作る方針であったが、コンクリート片の落下を認めたため、緊急退避した。この時点で、速やかな緊急退避や救助活動を行うには、通常の方法では救助困難と判断し、緊急的措置として救助工作車のクレーンを用いた隊員吊り下げによる進入を決定した。なお、この活動において、隊員2人が降下中に陥没穴内部の崩落によって受傷した。隊員の受傷を受け、屈折式はしご自動車(以下「はしご車」という。)を追加投入し、以後の活動では、はしご車のバスケットから陥没穴内部への進入とした(写真⑤2)。要救助者の救助には、キャビン後方の堆積物を除去する必要があったが、いずれの油圧ショベルでも進入制限区域外から深さ約9m下を掘削することは不可能と判断した。これらの状況を踏まえ、クレーン車を活用してトラックを少しでも引き出し、埋没箇所からキャビン後方を露出させた後、油圧救助器具を活用して救助を行う方針とした。トラックを引き出すに当たり、いずれの消防機関も定格総荷重の大きいクレーン車を保有していないことから、当消防局が協定を締結している民間企業のクレーン車の要請を決定した。最終的には、当消防局が協定を締結している民間企業ではなく、埼玉県の協力によるクレーン車が活動した。)クレーン車要請の決定により、クレーン車到着後、速やかに活動が開始できるよう、トラック後部のラダーフレーム2箇所にワイヤーを取り付けるとともに、キャビン後方の土砂の除去を実施したが、堆積物の除去に伴う断続的な土砂などの崩落が多く、土砂を減らすことができなかった。さらに、ボックスカルバートに敷設していたコンクリート片の滑り出しがあったため、キャビン付近への接近は禁止とした(写真⑥)。ワイヤーの取り付け作業は、当消防局で保有するワイヤーを活用し、陥没穴内部における取り付け時間や取り付け時の安全管理などを考慮して実施した(写真⑦)。民間企業のクレーン車到着までの間、救助工作車2台のクレーンおよびウインチにより計3回の引き出しを行ったが、トラックが動くことはなかった(図②、八潮市中央一丁目交差点道路陥没救助事案について断面図断面図写真⑥(陥没穴内部)滑り出したコンクリート片平面図図② トラック引き出し活動 イメージ図(救助工作車2台のクレーンによる活動)平面図図③ トラック引き出し イメージ図(救助工作車2台のウインチによる活動)写真⑤-2 バスケットからかぎ付はしごを使用した進入写真⑦ ワイヤーロープ取り付け作業※一部写真の加工を行っています。
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