2 取り組みが、退職や管理職へ昇進したことにより、現場活動を担う隊員が若年化し、活気に満ちた職場となった一方で、火災や救助などの現場経験が少ない隊員が増えているのが現状です。全管理を行う上でも重要になると考えます。特に火災では、近年、建物構造や家財の性質の変化により火災性状が複雑化現場経験は、各災害における隊員の安しており、隊員が危険にさらされる可能性が高くなっていることも懸念されています。建物構造の変化によって、かつての木造住宅と比べると建物自体の防炎性能は高くはなっていますが、天然素材の家具から合成素材の家具へと変化し、火災の進行状況に大きな影響を与えるとともに、建物の機能性が高くなったことで、気密性能や断熱性能が高くなり、フラッシュオーバーやバックドラフトなどの危険な燃焼現象に遭遇する確率も高くなっています。現場で安全管理に当たる隊員のみでは全体をカバーすることが大変難しく、隊員一人一人が事前に危険を察知する能力を有することが不可欠です。もちろん、火災現場だけではなく、救助・救急現場も同様で、安全管理は消防業務を行う上で、どのような場面でも必要不可欠であり、各隊員が適切な安全管理をできるようになることが課題となっています。当消防本部では、まず、火災に対する安全管理に着目し、レベルアップに努めました。火災現場における安全管理は、経験に基づいた判断も大事ではありますが、火災性状を理解することが必要であると考え、「特定非営利活動法人ジャパンタスクフォース」が行っている講習会に職員を派遣し、そこで得た知識を各署へフィードバックする体制を整えました。同団体が開催する講習会には、FFS(ファイアーファイターサバイバル)やFTC(ファイヤータクティクスコース)といったさまざまな講習があり、火災性状や放水テクニック、セルフレスキューなどの火災に必要な知識を学ぶことができます。受講後は所属において講習会を行うことで、火災性状を理解し、現場におけるサイズアップ(火災現場に到着した際に状況を迅速に評価し、最適な戦術と行動を決定するプロセス)の仕方を学び、現場到着後の火災現場の評価や放水ラインを適切に配置できるよう努めました。火災性状を理解することにより、どこに危険があるか、建物はどんな状況にあるかを把握し、火災の進行を予測することが現場の安全管理につながります。また、火災現場の各場面における効果的な放水方法やベンチレーションなど、火災を少しでも早く収束に向かわせるための活動も学んでいます。屋内進入では、危険な状況に遭遇しないことが一番ではありますが、危険な場面にさらされてしまった場合のメーデーコールやセルフレスキュー、脱出方法を学んでおくことで、隊員の受傷リスクや殉職事故を減らすことができると考えています。そういった知識を全隊員が身に付けておくことで、安全管理者の目が届かないところでも自ら危険を察知し、自分の身は自分で守るということにつながっていくと考えます。これら講習会を通じて、職員の知識、技術の向上だけではなく隊員同士の団結力も高まっています。消防 NEXTほのお5号 202617吉野川ラフティング大歩危峡船下り
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