知識・技術の伝承1 現状と課題防火対策(取り組み)2 世界文化遺産・重伝建の日本三景・世界文化遺産はじめに宮島を守る消防体制廿日市市消防本部(広島)つくし市」が発足しました。町1村と合併したことにより、南は瀬戸内海に浮かぶ島で世界文化遺産・嚴いま島神社を擁する宮島から、北は西中国山地の脊梁部で島根県・山口県と境を接し、海から山までの豊かな自然、悠久の歴史と伝統、多様な産業・文化に恵まれたまちとなっています。4回行われる祭礼の最終日がいずれも20日であったことから、鎌倉時代には毎月20日に市が立つようになり、二十日の市=「廿日市」という名称が定着していったと言われています。人口約11万5000人、面積489・託)であり、廿日市市消防本部は、1本部、4署、1分署を配置し、職員数185人、消防団員約550人の体制により、その後、平成の大合併で周辺の3当市の市名の由来は、同神社で年全面を海で囲まれた宮島の地形は、弥山を中心に、駒ヶ林、岩船岳といった標高500m級の山々が連なり、いずれも海岸から急峻に立ち上がる地形を形成しています。そのため、市街地は北部の限られた平地に形成されています。この平地部には、95件の指定文化財などが所在しており、特に嚴島神社は、平成8年12月に世界文化遺産として登録されました。登録区域は、社殿を中心とする嚴島神社のほか、前面の海域および背後の弥山原始林(天然記念物)を含む、面積約431・2haに及んでいます。同神社には、紅葉谷川から取水する1000tの防火用貯水槽が整備されており、そこからの自然流下により機能する消火栓や放水銃が配置されています。これにより、火災発生時には嚴島神社自衛消防隊による初期消火が迅速に行われ、被害を最小限に抑える体制が構築されています。さらに、宮島の市街地には、江戸時代から昭和20年代にかけて建てられた伝統的な町家や和風住宅が、山麓に位置する寺社建築や社家住宅と一体となって残されています。これらは、同神社の周囲に栄えた門前町の歴史的風致を良好に保持廿はつ日か市いち市しは、広島県の西部に位置しています。高度経済成長期以後は広島市の西のベッドタウンとして発展し、昭和63年4月に単独で市制を施行して「廿日市「安全、安心のまちづくり」を目指し、消防業務を行っています。近年、少子高齢化や労働力の減少を背景に、公務員の定年延長が進められています。消防職員も例外ではなく、経験豊富なベテラン職員がその能力を発揮して活躍するとともに、若年層を含めた全ての職員の働き方改革を推進することで、組織全体のパフォーマンスの向上と、行政サービスの向上につなげていくことを目的として、定年延長制度が導入されています。しかし、消防という職務の特性上、さまざまな課題が生じています。当消防本部においても、今後10年間で全職員の約35%が60歳を迎えることにより、対象職員の健康・体力面への不安による現場への影響等、人事・組織運営上の課題が山積します。そのような中、世界文化遺産として知られる宮島では、インバウンドを含む観光客数が急増しており、地域へのさまざまなメリットをもたらすと同時に、緊急時の消防体制の課題が顕在化しています。ここでは、これらの課題に対する解決策の一端として、宮島島内に設置する当消防本部宮島消防署における地域特性を含めた取り組みを紹介します。16ほのお2026 4号 49㎢(一部地域の常備消防を広島市へ委廿日市市位置図
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