平成31年 年頭の辞

一般財団法人 全国消防協会について

  一般財団法人全国消防協会
  会 長  村上 研一

平成31年の輝かしい新春を迎え、会員の皆様をはじめ、全国の消防関係者の皆様に謹んで新年のお慶びを申し上げます。皆様には、平素より一般財団法人全国消防協会の事業運営につきまして、格別のご支援とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
昨年の災害状況を振り返りますと、火山の噴火や地震、豪雨災害や台風など、甚大な被害を及ぼした自然災害が立て続けに発生し、各地において尊い人命と貴重な財産が失われました。
これらの災害により亡くなられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、一日も早い復旧・復興を心からお祈りいたします。
さて、昨年は、昭和23年に施行された消防組織法に基づく自治体消防制度の確立から70周年を迎え、3月7日には国技館において天皇皇后両陛下ご臨席のもと盛大に記念式典が挙行されました。今日に至るまで、国民からの高い信頼を築いてこられました多くの先人と現職職員に、心から敬意と感謝を申し上げます。
本年はG20大阪サミット、ラグビーワールドカップ2019や、本番まで残すところ1年余りとなった東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に伴うテストイベント等の、国際的な大規模行事の開催を控え、我が国においてもテロ災害を念頭においた警戒体制の強化など、万全な災害対応体制の確立が喫緊の課題となっています。
当協会といたしましては、会員である全国の消防職員の皆様が、大規模・複雑多様化する災害に的確に対処し、地域社会の発展に貢献され、住民の負託に応えられるよう、本年も消防救助技術の向上及び強化を目的とした全国消防救助技術大会の開催をはじめ、消防職員の知識や実務能力の向上のための消防実務講習会の実施、円滑な消防活動等をより安全に行うための消防機器等の改良・開発の研究奨励など、各種事業を推進してまいります。
加えて、当協会では、消防職員とその家族のための福利厚生事業として、全国約16万人の消防職員というスケールメリットを活かした団体保険事業も積極的に推進しているところであり、皆様方の職場と日常生活の安心をサポートさせていただく所存です。
会員の皆様におかれましては、地域住民が安全で安心して暮らせる社会を実現するため、より一層職務に精励されるとともに、当協会の各種事業を継続的かつ有効にご活用いただきますようお願い申し上げます。
結びに、会員の皆様のますますのご健勝とご多幸、そして何より、本年が災害のない平穏な一年でありますことを心からご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。


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